2022年11月13日~12月25日開催

第2回「淡い ときめき」

水谷真弥子

水谷真弥子

開催趣旨

第2回となるSELA展でご紹介するのは、淡い色づかいが魅力的な水谷真弥子さんの作品です。「淡い色づかい」と表現しましたが、彼女の作品は決してふわっとした軽いものではなく、奥行きがあり、作品の中を覗き込みたくなる不思議な質感を有しています。是非ご来館いただき、皆様にも水谷真弥子さんが描く淡く艶やかなときめきを楽しんでいただけますと幸いです。

水谷真弥子さんの作品をはじめて目にしたのは、昨年(2021年)の12月。
銀座の画廊に飾られていた水谷さんの作品は、どれも淡い色づかいで、とても魅力的でした。「淡い」色彩が印象的な水谷さんですが、彼女の作品は「ふわっ」とした軽いものではなく、画に奥行きがあり、作品の中を覗き込みたくなる不思議な質感を有している点に私はすっかり魅了されてしまいました。そして、今年3月、別の会場で新しい作品を見せていただきました。そこに展示されていた作品も淡い色彩で描かれていましたが、どこか妖艶な印象を受ける作品も含まれていました。画題は植物だったのですが、艶めかしく、潤いのある作品でした。
私は、水谷さんの作品には、観るものを誘惑する(または誘う)、質感であったり、奥行きであったり、または光や水分のゆらめきがあるように思います。しかも、淡いベールを掛けたような色で描かれているので、あからさまな誘惑ではなく、どこか奥ゆかしさのある誘惑に、観ている私はかえって、ときめいてしまうのだと思います。
ありがたいことに、フレッシュなアーティストのための個展という意味で名付けたSELA展(Solo Exhibition for Lively Artists)に、水谷さんが作品を出品してくださることとなりました。会期は2022年11月13日から始まる弊館の展覧会と同時開催で行います。水谷さんと話し合い、今回のタイトルは、『淡い ときめき』としました。
第2回となるSELA展。是非ご来館いただき、皆様にも水谷真弥子さんが描く淡く艶やかなときめきを楽しんでいただけますと幸いです。